2009年11月26日木曜日


(写真:RK-3249_3  原型)

研磨研磨研磨!
いよいよ十和田の〆切が目前に迫って来た...
未だ研磨終わらず。今回シャシーを中空かつ
メカを仕込むためスカルピーで中空型を作る
という大胆なアプローチを敢行。
これはなかなかむずい..
均等な厚みとシリコン型の抜けを考慮しながら
成形しているが型取り後すぐさま破壊されそうなほど
もろい..こいつは3Dプリンタの出番だった...
明日シリコンに持って行ければまあ予定通り。
とはいえかなり遅れ気味なのでボデーが出来るまでは
仮眠生活が続く予定。というか十和田までか。
むむむ。

2009年11月25日水曜日

MTM04終了。
いろんな形でものづくりをしている人
がいるもんだと感心した。
何せ出展者の数が半端なかった..
という事で実験結果。
moto
B-boxの導入により操作性がすこぶる向上。
きっとこいつはもう壊れない。ネジのゆるみだけ
気をつければ良いと思われる。
一つ気になったのが12V電源。走行時間が長くなると
稼働率過多なのかなんなのかライトがつかなくなる。
これは要確認。
edge
前足クランクガイドを前方に移動するもあまり効果なし。
ネジのゆるみは相変わらずなのでネジロックかその他
解決策が必要。
一番の問題はエンヂンの減速比が高すぎる。
二次側減速を入れてトルクを効率化したい。チェーンでは
限界があるので平歯車を追加だな。
peace walker
相変わらず完璧。
しかしながらまともに動く機体はot-1しか無いため
全く同じコピー品を作りたし。

以上実験結果でした。
スペシャルサンクス!!
tkhsサン
ガソリンありがとうございました!!

2009年11月22日日曜日


(写真:motoメンテ)

問題のギアユニットを組み込み。
なかなかいい感じ。
ついでにエッヂも改良。
前足のリンクガイドの位置を変更し
加重を後ろに持って来た。
そして4WDだった足回りを2WDに
変更してみる。といっても後輪のかさば
を少しずらしただけ。明日実験してみて
様子を見てみる。
という事で22,23はいよいよMTM04!!

2009年11月21日土曜日


(写真:協育歯車社 B-BOX KG-BS80T)

motoをメンテ。
十和田60日耐久を走破すべく問題のギア部を
改善中。ここ3年迷い続けた協育歯車社B-BOXを
いよいよ購入!
手に取った感じこいつは期待が持てる。
工作をするうえでいつも思うのはかさばの制作は
手間がかかりすぎるということ。一見高額に思える
この製品もベアリング4つ使って軸受けを制作する
事を考えると実は安いのでは??と思わずをえない。
一つ心配なのはベアリングの留めがEリングによって
なされている事。motoの構造上ココから折れる
可能性は否定できない。
とにかく22,23のMake:で走行テストを行う予定。
いやー楽しみだ。
この製品を導入しようか迷っているMakerの方々も
是非ともこの結果に着目してもらいたい。
という事で制作以来始めて大掛かりにバラしている。
当時の自分の加工技術を見ると悩ましい限りであるが
よく考えたらこいつを制作したのは4年前。
これだけのボリュームの作品を
ジグソーとボール盤だけで作った自分のガッツに驚いた。
節々に見られる糸鋸の痕跡(手動)も正直ビビる..
今では随分と機械が増え加工技術も格段に進歩したが
当時の根性と情熱は忘れたくないと改めて思う。
このガッツのかたまりのようなパーツを見ていると
わき上がる感情を感じずにはいられないのである。

  「作っても作らなくても死ぬんだ」  
              
                 高橋・士郎(1943~ )


2009年11月15日日曜日


(写真:RK-3249)

十和田作品の実験。
ネタバレすると興ざめなので展示まで
開発コードで呼ぶ事にする。
という事で次回作RK-3249の試作機を作ってみた。
機構は三井さんのダイレクトドライブを引用し
動力はモチロム誉41!
やはりこのモータ最強くさい。何てトルクだろうか..
コストはかさむがこんなアバンギャルドな構造
をもろともしない安定性。きっとこんな使い方
してるって製造元が知ったらずっこけるだろうが..
実験は成功。あとは制御とうにゃうにゃ。
ようやく十和田に向けて本腰を入れるときがきた。
現在生活のすべてがこの制作に向かっている。
悪くないフィーリングだ。
早く十和田に行きたいが時間は少しください..

2009年11月14日土曜日

最近始めて使う素材、技法が多い。
だいたいやるぞと決めてからネットで
いろんな人のブログやらウェブサイトやら
を調べまくるわけだがホント便利な時代だな
と思う。こう見えて幼少のころはたいそうな
マニュアル人間で説明書が大好きだった。
ラジコンを作るときもプラモデルを作るときも
三回くらい熟読して作業の流れをつかんでから
じっくりと組み立てを始めるのである。
いくらトリッキーな技法があっても何て事は無い
頭の中で手順は組み上がっているのだ。
ハイスクール時代もその流れは健在でギターで
何かをコピーするときも楽譜を熟読し寸分違わぬ
正確さでCDとユニゾンし悦に浸る、という感じ。
大学くらいからようやく工夫というものを
覚えたらしくアバンギャルドな手法を自分で考え
実行するスキルが身に付いたように思う。
前置きが長くなったがいつもネットにある情報に
助けられたりしているので新しい素材、技法は
ブログにあげてこう、と思ったわけです。
という事でログ。


(写真:ラテックス実験 無題)

石膏型でラテックス実験。
真ん中:スカルピー原型(レア)
左:クオー・ユー化成社 L-5000
右:
クオー・ユー化成社 LA-LATEX

型はアンダーカットがあるとだいたい破壊される模様。
こいつも然りで原型とキャスト品が同じ形かもうわからず。
5000は固めで厚塗りが可能。LAは薄くしなやか、耐久性は
期待できなそうである。積層する際になるべく薄く何度も
塗る事が時間短縮に繋がりそう。
このラテックス石膏から離れないで有名らしいけど
石鹸水を塗布しておけば以外にはがれますな。
シリコンでもいけそうなので本番はシリコンだな。
「うす塗り何度も」がキーワードになりそう。

もう一つ。
アクリルの熱成形をやってみた。
前々からやってみたかったのだが今回石膏を入手した事で
トライ。まずは原型を作り石膏のオスメス型をつくる。
底はフラットにしないとすぐ割れるから注意。
サイザルは入れた方が良いらしい。今回なかったので
工場用ティッシュをちぎって入れておいた。
きっとやさしさは伝わっただろう。


(写真:石膏強制乾燥)

(写真:ネル地を貼付け)
ネルをスプレーのりで貼付け。77で十分。
しわが出来たらはさみで切れ目を入れて平滑にする。
ノリを付ける前に熱を加えながら合わせて型に
ぎゅむぎゅむおすのがベターみたい。
このネルがおそらく熱成形の鍵。こいつでおすと
繊維あとは愚かキズ一つつかない。
当ててよし、置いてよし、押してよし!
こいつは一家に一枚あっても良い。


アクリルをあぶる。
とりあえずストーブで直火。まるでするめのように
反り返るこの素材はアクリサンデー社強化アクリル
透明1mm厚。気泡が出づらく透明度も損なわれづらい
ようである。ただし、いくら熱を加えても少々
固め。
あとは型において上からぎゅむぎゅむ押すだけ。
いっきにいくと致命的なしわがよって修正できなくなるので
最初は弱く、中心を貫く感じ。多少のしわはあぶり直せば
OK。
おそらくアクリルの種類によって性質が違うので
この辺は実際にやらないとわからないだろう。
いろいろ注意点はあったけど一番は火事とやけど
だな。安全第一。

(写真:という事で完成!)
これから切り出して仕上げるわけであるが
成型品買うより安上がりだな。球ならまだしも
これはいろいろな形が作れるメリットがある。
型制作に¥2,000位だし大量生産ものにしては
手軽で早い!

という事でダイブ長くなってしまった。
いやーこいつはガッツのいる作業だな。みんな
偉いヨ、ちゃんとログにする何て....
まあ、そのうちまた。
という事でまだまだやることがある。
毎日ひとりワークショップ開催してます。
いつでも参加可能なのでみんな来てね!
(とか言ってみるけど誰もこないだろな..)


2009年11月13日金曜日


(写真:ラテックス強制乾燥中)

次回十和田に向け実験中。
石膏は始めて使ったが一瞬で固まるので便利。
こういったレスポンスの良いものは大好きだ。
今回ラテックスを使う予定でかたどりについて
調べていたが何故昔から石膏なのだろうかと
不思議に思った。シリコンではダメなのか??
と思っていたが使ってみて思った事。
あくまで仮説であるが水性のラテックスに対し
水分を吸収する石膏はものすごい勢いでラテックス
の水分を吸い込み中からも乾燥を促進するわけだ。
現に粘土でもこのような技法があるわけで
なるほどーよく考えられていると
納得(あくまで仮説)。
とはいえぬるぬるした質感を出したいので
明日シリコンでも実験してみる。
本日エアーブラシを購入。
早く試してみたし...

2009年11月1日日曜日


(CASIO社 fx-4500p)

iphoneて便利。
今まで作業によってパソコンを使い分けたり
何だりしていたけどこれ一台でそんな必要
ほとんどなくなる、なんて思ったけど
いやちょっとまてよ、ホントにそうか?と
計算機を使っていて思った。
このCASIO社の関数電卓は設計や材料の寸法
計算に頻繁に使う必須アイテムでいて普通の
計算機では出来ない関数や様々な方程式が
扱えるわけだ。ハイスクール時代強制的に
かわされたものであるが(建築科)当時は
式を覚えたり無理矢理計算技術検定を
受験させられたりといやな事ばかりで
忌み嫌っていたのだがいざ実社会に出てみると(??)
こいつがすこぶる便利であった。
軽さ、サイズもさることながら12年間無故障、
電池交換一回と耐久性が突出している。
工場内にぽろっと置いておいても粉塵、水分、衝撃
をもろともしない筐体はさすがと言わざるを得ない。
たまに引っぱりだしてスイッチを入れても
そのLCDは「何だよ仕事かよ」と言わんばかりのようすで
静かに薄く点滅しそのやる気の無いフニャけたキータッチ
とともに怠惰に、完璧に仕事をこなすのである。
この主張しすぎないところが実は重要でいつ何時でも
うっすらと点滅する画面は「今回も無事使える」という
安堵感と「きっとこの先も使い続けられるだろう」という
妙な安心感がどういったわけか毎回漂うのである。

幼少の頃、まだCAD何てものはポピュラーではなく
手で図面を引いている父の姿をよく見ていた。
当時建築士にとって関数電卓は必須アイテムで
ドラフターの奏でる低い金属音、鉛筆の走る音、消しゴムで
揺れる机の傍らにはいつも消しゴムのかすにまみれた
ショートホープと関数電卓が置かれていた。
大人になったらこんなにボタンの多い計算機が使えるように
なるのかと眺めていた自分もいつの間にか父と同様に
関数電卓を普通に扱うようになったのだとふと思う。
時代というものは常に流動しこの関数電卓もいつの日か
別のものに移り変わるときが来るかもしれない。
人間というものはうつろ気で真あたらしいものに飛びついたり
便利と思われるものに浮気したりするが目先の便利さを求める
罪より
いざ無くなってから感じる後悔の方が罪が重い。
無くなってから気づくのでは遅すぎるのだ。
きっとこういった「気づく能力」というものが21世紀に
重要になるだろう。
今あるモノと新しく生まれるもの,淘汰されるものと生き残るもの
の関係は慎重に考えないと今に痛い目を見る。
最近の電子機器はON OFFのはっきりしたものが多い。
何となくこの関数電卓のもつ独特のゆるさによって
「道具」というものを考察してみた。
要は「適材適所」という事を言いたかったわけだが
長くなった。きっとこんな事を考えるのは秋と山口百恵のせい。
時差ぼけはなおったのだろうか...