2010年3月29日月曜日


(写真:バフがけパーツ)

パーツ、バフがけ。
鉄はつらいよ..
学研の課題、「歌う扇風機」を作るべく製作中。
PWMノイズで楽器を作る!というのは以前から
考えていて今回の課題で作る事に。
ピアノ型になるのでどうせならYOSHIKIばりの
クリスタルピアノにしようと画策。
というのも以前から試してみたかった手法があり
今回それをやってみようと思っての事でもある。
それはアクリルのサラダ油成形(?)で、
比較的大型で分厚いアクリルの成形法である。
以前書いた「熱成形」と同じなのだが
アクリルの融解温度は150~200度。
厚ものデカものに対しヒートガンやヒーターでは限界がある。
特に分厚いアクリルは結構難儀なので油で温めて
成形する!という手法を実践してみました。
という事でレビュー。

用意するものは
●材が入る大きさの鍋(今回は100均のオーブン用バット)
●サラダ油(まあなんでもOK)
●ガス台(カセットコンロでも多分ダイジョブ)
●アクリル材(今回は6mm厚)



まずはジグをつくる。
ここは任意の形で。今回はピアノ側面部分。



ジグにネル生地を当て込む。スプレーのり77で貼付け。
ネルの厚みも考慮してジグを作るべき。



バットに油をはり、温めつつ材を入れる。
今回使ったのはキャノーラ油であるが基本的に
何でもOKだと思う。
前述のとおりアクリルの曲げに必要な温度は
150~200度。
油の温度の見方は
温度計があれば一番良いが買うのもなんだったので
揚げ物のサイトで調べた。
さえ箸を鍋の底に当てて
●ちょろちょろ泡が出ると150度
●ふわふわでると180度
●どばどば出ると220度
らしい。
という事でそれを念頭に置きつつ。
何となく一気に熱を加えるとまずそうなので(なんとなく..)
ちょっと低めの温度から材を投入。
徐々に温めて融解点に達する作戦に出てみた。
注意すべきは油の温度上昇が場所により均一ではない点。
こまめにかき混ぜながら温度をあげて行く。
それと材をほっとくと火が当たる部分に
熱が集中するのでその部分だけ高温になってしまい
そこに気泡が出来てしまう。なので材も動かしながら
温めて行く。その間温度調節も行いつつ..(ほぼ弱火状態)



材がある程度ぺにょぺにょになったら
さえ箸で取り出しジグに当てて押す。
ラテックス手袋で取り出せるくらいの温度だったが
やけどにはくれぐれも気をつけてください。
形によってはしわを考慮しなければならないだろう。
今回はとくに気にせず。
ていうかすげー!面白いくらいに曲がる!!



ある程度ほっといてさめたらジグからはなす。
曲げるときにアクリルが伸びたりするので
少々大きめに作るのがベターだ。とくに曲げ部分が
分割点の場合は大きめに作っておかないと
キレイにアールがでない。
穴あけなどの加工は曲げた後にした方がよし。
という事で完成!
材料代¥1,000くらいだったが結構キレイに曲がるもんだ。
やはりキモはネルだな。傷一つつかない。
ていうかキズがついていても成形段階でネルに押し当てる
ことでもともとのキズが消える事もある。
かけてよし、置いてよし、当ててよし。
「ネル」、一家に一枚あるべき..
やってみた感じ10mm厚くらいまでは楽勝だと思う。
熱のまわりを丁寧に行えばもっとイケルとも思う。
意外に簡単なので是非ともやってみてもらいたいと思います。
でもくれぐれもやけどと火事には気をつけて!
安全第一!!!!
という事でサラダ油による熱成形レビュー、おわり。
ふー。



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