2010年1月30日土曜日


(peace walker毛皮裁断型のやかん)

次回展示にむけOT-1の毛皮を作り直す。
毛皮の選定に少々難儀しているが、今回から
ウサギ皮を使ってみようかと画策。
ムートンは少々重いしフェイクは2年くらいで
ぐったりして来てしまうし穴が空きやすい。
こいつはちょっと楽しみ。
毛皮という素材はどういうわけか私を高揚させて
ならない。
この感覚、久しぶり。

2010年1月29日金曜日

最近またバイクに乗るようになった。
まだまだ肌寒い日が続くが愛車シグナスが
復活した事もあって細かい買い出しや用事には
それにのることにしている。
一年放置していた事もありガソリンがちょっと
腐っているらしく出先でエンヂンがかからない
事もしばしば..。おそらくチューブかキャブの
穴にゴミが詰まっているかガソリンタンクに水が
貯まっているのが原因だろう。
これはそのうちなんとかするとして、
「バイク」とは一体なんだろうと考える。
自転車よりは楽で車よりは簡易的なモビールだが
その走行性能に対し構造が若干凡弱で
その気になれば日本一周できるくせに万一壊れたときの
対処がユーザーレベルではどうにもならなかったりする。
例えば自転車なら押したり担いだりできなくもない。
車ならロードサービスを頼んだり修理施設はいくらでもある。
しかしバイクときたら押すには重く担ぐ事もできず
修理施設もほとんどない。
移動手段としてこれほどリスキーな乗り物は無いだろう。
一昔前なら奥多摩で壊れ都心部まで押して帰ったなんて
話しはざらに聞いた。(私だけかもしれないが..)
このご時世こんなにも不安定な乗り物が残ってるなんて
と先日愛車を押して帰りながらぼんやり考えていた。
それでも無くならない理由はなんだ。
マシンには必ずオーナーとの「ドラマ」がある。
きっとバイク文化が無くならないのはマシンと人間の
間に起こる吊り橋効果的な感情だろう。
「ドラマ」を期待する事もあるしむりやり体感させられる
事もままある。
そもそもエンヂンにまたがって生身の身体で限界の
スピードを体感できるものはバイク以外に無い。
よくこんな危ないものが成り立っているなと思うが
逆を返せばこういうものがあるうちは人間というものは
まだまだ発展途上でこんな事を感じた自分も昔のままだ
と感じどういうわけかほっとした。
最近ではインジェクション化されたり電子的に出力を
落としたりとバイクにおける去勢的事態が起きているらしいが
スピードや恐怖によって命を揺らし続ける輩は後を絶たない
だろう。きっとそれは日常を逸脱せしめる命や自分の確認作業に
等しいからだ。身体になにがしかの抵抗や負担を与え、
そこから自分の存在意義や意味を求める行為は生と死表裏一体の
生き物にとって重要なドラマなのかもしれない。
特に先進国として「死」というものがはるか対岸の出来事になった
昨今、無意識に「バイク」という存在を存続させる行為は
人間の根本的な欲求に関係があるのかもしれないし、なんとなく
この感覚が去勢されたとき人間は生き物で無くなるような気がした。

要するにバイクって楽しいなと思った話し。

2010年1月23日土曜日


(写真:二代目フロントスクリーン)

SCもうちょい。
いい感じで作業を進めるも痛恨の買い出しミス!
そんなこんなで作業は明日に持ち越し。
今更気づいたがホットボンドは半田ごてで成形が
出来る事が判明(左官?)。
しずくなフォルムを平滑にすることが出来る。
いやー意外にも...(よく考えればそうだが)
ということで愛車シグナス125Dの改造。
ブレーキパッドも無事装着しフロントスクリーン
を再度制作。
全開のモデルは2週間で割れてしまったため
反省点をふまえて制作。
主な改良点
◯t=1からt=2mmへ
◯熱を加えて三次曲面を作り剛性アップ。
デザインはピアジオ社純正ベスパGTシリーズの
スクリーンを模倣。かなりラグジー。
¥600で出来たが塩ビの特性上夏に劣化するかもしれない..
次ぎ割れたらポリカーボネイドにする予定。
残す改造点
◯ランプオールLED化
◯オールペン
あー楽しみだー。

2010年1月20日水曜日

どうも逆転中。
というよりも15時間寝て20時間起きるというサイクル。
きっと家からほとんどでないのが原因だろうが
まあ面白いから当面放置してみる。
U理くんのSCを再度メンテナンス。今回のは先日制作した
ものではなくオリジナルのほうで構造をちょっと直したり。
動く作品ていうのは物体としての完成からさらに装置としての
完成までが果てしなく長い。
KIMURA作品もそうだが、長期間の展示に耐えうる構造や
耐久性を獲得するのは別の労力でいてこればっかりは
数百万、数千万規模の開発費を持つ企業製品には到底及ばず
地道にこつこつとやって行くしかないわけだ..
動くものは必ず壊れる。そこでうまい壊れ方をすることが
重要でメンテナンス性や代替パーツの供給をしっかり管理する事
が個人制作の肝になると考えている。
壊れてもしょうがないというよりはトラブル時の対処法まで
考えてこその「プロ」をモットーにしたいと常日頃思うわけです。
次回展示が2月前半に決まったのでOT-1レプリカを二台作る予定。
完全なコピー品を作ろうと思っている。
いまからちょっと楽しみ...。


2010年1月12日火曜日

バッテリーについて。
バイクのバッテリーがほぼゼロに..
一年もほっとけばそりゃそうだという事で
自家充電を試みる。
当初ACアダプタをつないでやってみるがどうやら
容量不足。バイクバッテリ12V6Aに対しアダプタ
12V4Aを投入するもイマイチ。
おそらくACアダプタに逆流してるなとダイオード
を噛ませるもどうもイマイチ。
ちゃんとした安定化電源を使わないとダメらしい
(しかし爆発の危険性あり..)
本当は14Vくらいの電源を投入したいがちょうど良いもの
がなく苦肉の策でインパクトのバッテリーをフル充電後
つないでみる。これが意外にも成功。
半日ずつ2往復で充電が完了した。
そしてチビ四駆のメンテナンス。
最近ニッケル水素の角形9V電池をよく使う。
しかしこいつがくせ者でメモリー効果が発生しやすく
気をつけて充電しないとすぐに容量が少なくなる。
電池をしこむ展示物は毎回意外に気を使う。
無線になるのが利点だが電池交換が面倒なうえ
その際に故障する可能性もある。
そんなわけで最近は充電式にしてスイッチ付きコネクタで
分解をせずに充電できる方法をよく用いる。
しかしニッケル水素の欠点であるメモリー効果により
どうもあか抜けない構造になっている。
リチウムイオンに移行するのが良いのだろうか..

2010年1月5日火曜日


(写真:蘇生後のシグナス125D)

明けました。
昨年からの脱力がみるみる年を超え
3日まで寝たきりというていたらく。
とはいえ寝ているほうがゴミも出さず
音も出さず地球に優しい活動を行って
いるようにも思え、まあたまにはいいかと
言うところ。
ともかく今年もみなさま、ひとつよろしく。
ということで仕事始め。
新規制作したチビ四駆たちを雪原の十和田へ
送り出した。
そして正月必須項目であるバイクいじり。
愛車YAMAHAシグナスをナンとかするべく
工場へ持ち込む。
ちょうど一年前、初詣がえりにまさかの
メインキー紛失。あちこちさがしたが
見つからず一年放置してしまったこいつを
復活させるのが今回のミッション。
取り合えず鍵屋さんにマスター再制作を
依頼すべくキーシリンダを取り外す。
途中どうしても鍵がないと外れない部位があり
やむなく加工(破壊)。ことなきを得る。
電気部もあらわになったところで一年ぶりに
直結によるエンヂン始動を試みる。
さすがに長い間放置していたので
ファーストキックは緊張する。
その感触ときたら枯れ枝を踏み込んでいるようで
潤滑というふた文字はもはや感じることができない。
そのうえピストンも油膜が下がり切っているのか
圧縮のあの字もなく足につたわる感触は本格的に
音楽室のドアノブで
あちゃーこりゃもうダメかと数十分格闘。
あるときスコっという感触とともにモモモと
エンヂン動きだした。
オイルと埃の焼ける匂いが室内に充満した。
いい香りだ。
ティーンスピリッツを思い出しつつあとは
鍵屋さんに託す。
いやー台湾YAMAHA、頑丈だ...