2010年9月28日火曜日


(自作プーリープレート)

自走機仕事、
タイア部分ベルト脱落防止のプレートを
取り付けるもベルト接点の摩擦力が足りなかったので
接地面を増やすべくプレートを旋盤にて削り出し。
それでも足りずプレートをタイヤに溶接..
(オイルが封入型なので爆発しないか少々ドキドキ)
あともうトルク!という事でバンコードをVベルトに
変更してみる。
しかしまさかの買い出しミス..。作業は明日に持ち越し。
おそらくVベルトで完成です。
トラブルがあってもなんて事はない。
工場が充実してきた為、知恵を絞ればだいたい何とかなる!
工作たのしー!!

2010年9月26日日曜日


(写真:自作プーリー)

材料が届いたのでプーリー加工。
先日制作した姿バイトと中グリバイトを用いる。
アルミでも意外に大丈夫。
さすがにビビリが若干気になるがバイト自体は
問題なさそう。中グリは刃材が細いため送りを
控えめに加工しなければテーパーになる。
送り装置を用いて丁寧に加工してやればこの通り鏡面。
この調子でキー溝スロッターもいきたいところ。

ちょうど植木屋さんに遭遇したのでバイト焼き入れ方
を教わる。
SK4の焼き入れは850度。色にすると赤とオレンジの
中間。そしてすかさず水に投入するのが
コツらしい。焼き戻しが必要なときは200度。
どうやら先日の焼き入れは水入れの
タイミングをしくってたみたい。再度トライしてみよ。
わからないときは火花試験で炭素含有量を計って
それをもとに焼き入れ温度を決定しなさいと
図を描いてくれた。
ていうかこの植木屋さん、ほんと材料に詳しい..。
日本は資源が乏しいというけれど、
「人材」という資源があるじゃないか。
高度成長期を生きてきた方々は本当にすごい。
それを経て便利な世に中になったけれども
伝承しなければならない技術やスピリッツは
まだまだあるはず。

この豊かさにあぐらをかいちゃいけない。

技術は新興国に抜かれつつあるというけど
それ以前に抜かれてるのはスピリッツではないか?
そしてそれこそが日本を世界に押し進めた
「国益」だったのではないのか?
なにか20世紀に忘れてきてるだろ、日本人!

植木屋さん、勉強になりました!!


(写真:植木屋さんによる火花メモ)

2010年9月25日土曜日


(写真:極小径用中グリバイト)

久しぶりに鉄をあれこれ。
先日研いだバイトだと内径φ10はないと厳しいので
より小径用のバイトを制作。
というのも今のところノスドリルφ8しか
持っていないため先日のバイトでは難しいからだ。
ホルダーはS45Cミガキ、刃にはドリルロッドSK4を
チョイス。メケンで制作したが意外に使える。
内径φ7までいけるようになった。
現時点でアルミは楽勝だが真鍮で刃先が丸くなる。
おそらく焼き入れに失敗している。
焼き入れ方は隣の植木屋さんに教わるとして。
次はこれらの材料でスロアウェイバイトを制作予定。
何せ買うと¥3,000。作れば¥150くらい。
それにウチの旋盤があまりにもオモチャであるためそれに
見合ったバイトを制作する必要がある。

ていうか普段の作業、材質に合わせた道具を作るのが
おそらくベスト。
ついでにx軸自動送りを制作。これで安定した切削面が
作れる。
道具は可能な限り作る。ないものは工夫して作る。
ちょっとこれを実践してみようと思います。

(写真:ks-200自動送り装置)

(意外によく切れる。がんばれば鏡面もいけるのでは..)

2010年9月22日水曜日


(新品プラグとメルトプラグ)

なんか車が不調と思ったらスパークプラグが
溶け出してる。あちゃーこりゃいかん。
新品交換後No,1ケミカルsuperZOILを念のため
投入(450ml:¥10,000!!)。
しかしながらどうもバルブあたりからカチカチ。
しばらく様子を見てみる。トホホ..。

2010年9月21日火曜日


(写真:姿バイトと中グリバイト)

連休の影響で材料届かず。
という事で作業も若干遅れ気味..。
今回プーリーを自作する予定があるため
姿バイトと小径用中グリバイトを制作。
意外にきれいに加工できた。
実験はABSであるが実際はアルミで
行う予定。このオモチャ旋盤でうまく削れるんだろか..。
まだ材料が到着しないのでこれから
x軸の自動送り装置を自作する予定。

2010年9月18日土曜日

(自走機パーツ:中央と特殊工具:左)

自走機制作依頼が来たので取りかかる。
今回はキャスター駆動のためうまい事加工した方が
メカ部が目立たなくコストも下がると判断。
とりあえずバラしてみる。
意外にバラしやすくうまくいけば少量部品を
追加するだけで自走機化できそう。
ていうかハンマーキャスターって止めがネジで無く
ゴム締め付けの物もあるみたい..。知らんかった。
がっちり締め付けると溶接がとれたりほかの部分
にダメージがいくのを防止しているようだ。へー。
止め部のナットがかなり狭いところにあったので
特殊工具:薄型スパナ26mm(鉄板を切っただけ)
を制作したけど必要なかったかも..。
という事で明日から実験開始。
納品用peace walker(ot-1)最終調整完了、そして完全梱包。
相変わらず売るのが惜しい出来映えだがしょうがない..。
明日ドナドナします。
かなり頑丈な箱を制作したつもりだが自分で現地に持って
いかないのがえらく心配である。
説明書も果たして通じるんだろか..。
とりあえず果報は寝て待つ。
OT-1R004,お元気で。
グッドラック。

※今日から「ロボットと美術」静岡展開催!!


(OT-1R004最終調整の模様、アディオス)

2010年9月11日土曜日


(写真:OT-1R用長距離ドナドナ箱)

peace walkerが一台売れたので
梱包&最終調整中。
ちょっと遠いところにドナドナ予定の為、
イカツイ箱を制作中。
初めてちゃんと作品箱作っている..。
箱は作品ではないけど一応作品の事を
一番知っているのは作った本人なので
ちゃんとしたものを作ろうと思った。
ついでにこれから作品証(?)も作ろう。プロとして!
ということでモウチョイで完成。
ていうか、私もフランス行きたい..。


2010年9月10日金曜日


(PB社 マイクロ六角とスイスグリップシリーズ8190、クラシックシリーズ190)

最近PB社のドライバーにハマっている。
今までベッセル社のドライバを使用していて
普通に満足していたわけです。
半年くらい前に工具棚の奥底に眠っていた
PB社190シリーズ#1ドライバを発見し(どこかの倉庫整理
にてゲットしていた)何気なく使用してみた。
今までスイスグリップ8190(ちょっと弾力のあるグリップ)は
使用した事があって今イチピンとこなかったわけだが
クラシックハンドルの190(固い赤いやつ)は初めて。
正直ハンドツールを使っていてこんなに衝撃を
受けた事はなかった。なにせ先端がネジ頭に
磁石でもついているかのように吸い付くのである。
(マグネットドライバーでなくてフィット感)
おそらく普通のドライバーに比べて精度が高く
あたる面積が大きいためと先端の固さが要因。
うわ何これ?!という感じで特に#1というサイズは
なめやすいうえにトルクがかけずらいサイズでもあり
こいつを使うようになった。
それで先日とうとう一番使用頻度の高い#2を導入してみた。
やっぱりすごい!このフィット感!!
高額なのでかなり導入を躊躇していたけどもっと早く
導入しておけば良かったと後悔..。
だいたい一本1500〜3000円という価格帯だけど絶対その価値は
ある。何より使っていて気持ちがいいしこれだけネジに
ぴたっとくると自分の腕が上がったような気がしてきて
本当に工作がたのしくなる。
一番定評のあるマイナスドライバーも使ってみたいけど
ウチじゃあんまり使わないんだよな..。
まわしものじゃないけど全てのクラフター、エンジニヤ、ワーカー
におすすめの一品です。
だまされたと思って使ってみて!

2010年9月7日火曜日


(太平洋空軍バンド a.k.a Pacific Trends2010と福生市長)

先日の福生市役所ギグ、恒例のFSフェス2デイズと
今年は太平洋空軍バンドをみる機会が多かった。
結構いろんなバンドを見てきたけど
「グルーヴ」という点においては今まで見た中では
トップクラスを誇るバンドであり日本にいるバンド
では有数のバンドなのではないかと勝手に思っている。
今日FSフェスの際に録音していた音源で自分用
オリジナルCDを作るべく編集していたとき感じたこと。
主にこのバンドのプレイする曲はコピーを中心とした
「ロック」、「ポップス」である。
ありとあらゆるUSAヒットソングをセットリストに
盛り込みそのうえ日本のヒットソングをチョイスする
という手法でオーディエンスを虜にさせてゆくスタイルを
定石としている。
彼らの演奏を見ているとロックやポップスはアメリカの
民族音楽と認識すべきと感じずにはいられない。

USAという国は歴史が浅い。しかしその短い歴史の中で
これほどの超大国化した背景は歴史の作り方がうまかった
のではないか、という考えが浮かぶ。
なにせ国営事業である「空軍」がサブカルチャーや
反骨精神を含んだ音楽を完全に認めているのである。
いつの頃か聞き始めたAFN(横田基地発信のAMラジオ
Air Force Radio)、真っ昼間からバンヘイレンだのボンジョビ
だのヘビーローテーションさせているラジオは今思うと
相当特殊である。そのうえ深夜番組に至っては
ブルーススプリングスティーンやrage against mahineを
かけはじめるリベラル。
それもアメリカ、これもアメリカと賛成も反対もすべてを
含めてこれが「USA」と胸を張って主張している。

日本のラジオときたら常に流行の先端を追い、当たり障りの
少ない一度聞いたらすぐ忘れてしまう等身大系のものが多い。
正直、日本とUSAとではアイデンティティの重みがまるで違う。
USAは自由の国と言うが常にその背景には国家という柱がつきまとう。
否、USAだけではない欧米、もしくは日本をのぞく国々。
グローバルスタンダードとは言うけれどもその言葉を作ったのは
あくまで欧米である。終戦の日や、原爆の日や
戦争特番が増える夏はこういったことを考えさせられて憂鬱である。
というよりはこういうことを考えなければいけない状態をなんとか
しなければいけないだろう。ちょっとこのままだといかんなにっぽん、
と思った2010夏。
とはいえそんなことは抜きに太平洋空軍バンドのギグはすばらしい
の一言に尽きる。
その「抜き」にというところが芸術的なものの特権でいて役得なのだろう。
そしてそこを作る側としては突き詰めたいということ。
まあそれらも含めてやってみよまい、2010下半期。

ということで太平洋空軍バンド、音源化したので欲しい人あげますよ!
とか言ってみるよ。

2010年9月3日金曜日



(写真:愛車シグナス125D オールペン風景)

ココ数日愛車「シグナス125D」のオールペンを
行っている。以前フロント部だけ塗装して
一年以上放置していたためと、そろそろロック社
2Kウレタン「パナロック」の硬化剤が腐りそう
だったため、最近塗装を必要とする作業、ワーク
が増えてきたためここいらでそれに対する認識を
アップするためである(というのはほとんど
言い訳で大半は自分の趣味によるもの...)。
まったくもってライトなノリで始めたこの作業、
えらく重労働であった。
思い立った10分後にバラし始め、全てのカウル
を解放したときに「あれ、こんなに部品あんの??」
と若干面倒の虫が発生。そして前回塗った塗料と
今回のパナロック(もしくはパナシンナー)との
相性問題、塗装全剥離を試みて剥離剤を投入するも
プラスチックを溶かしジャガイモ状態に(説明書読みましょう)、
ジャガイモへポリパテ投入、まさかのフル面出し...。
となんだかえらく効率の悪い行程となってしまった。
結局1週間くらいかかってようやく塗り終えた。
ケミカルを扱う場合、下地と旧塗膜はもう少し慎重に
吟味した方が良い。
そして今回一番焦ったのは下の画像の水ぼうそう。
最近行ったワークで多少気泡が出ていたためそれの
実験の意味合いもあったのだが、えらくでかい水ぶくれ
があちこちに..。
考えられる理由
●厚塗り
あつく塗りすぎて溶剤が抜けきる前に表面が乾燥。
そして固まった表面を突き破る。
●水分
圧縮空気に水分が混入。それが塗料とはじかれ
上面に発生する。

以上が考えられる原因であるが何となくコツはつかんだ気がする。
どうやら普段シンナーの希釈が不十分、そしてそれによる厚塗り
によりこの現象が起きていたよう。
薄いミストを何度も手早く吹き重ね、吹いたミストで塗膜上のミスト
を溶かしていく感じ。シンナーは10:6くらい(モウチョイ多くても良いかも)。
あとはいくら室内とはいえ夏用シンナーの用意も必要かも。
水分に関してはマメに水を抜き高級フィルターをつけるのが良いかも。
以上が今回のレビューだがこれに関してはモウチョイ経験が必要だな。
ちょっとほかの会社の見学にいってみよかな..。

あとついでにエヤコンを修理。
かなり冷えるようになった!
という事で明日から工場片付けといよいよフットボーイ制作開始!!

「快適な工場は作業を2倍進める。」
           KIMURA (1981~ )


(この水ぼうそうは一体何か?!)


(ついでにエアコン修理:どうやらマイコン故障→モーターをバイパス配線)