2010年9月26日日曜日


(写真:自作プーリー)

材料が届いたのでプーリー加工。
先日制作した姿バイトと中グリバイトを用いる。
アルミでも意外に大丈夫。
さすがにビビリが若干気になるがバイト自体は
問題なさそう。中グリは刃材が細いため送りを
控えめに加工しなければテーパーになる。
送り装置を用いて丁寧に加工してやればこの通り鏡面。
この調子でキー溝スロッターもいきたいところ。

ちょうど植木屋さんに遭遇したのでバイト焼き入れ方
を教わる。
SK4の焼き入れは850度。色にすると赤とオレンジの
中間。そしてすかさず水に投入するのが
コツらしい。焼き戻しが必要なときは200度。
どうやら先日の焼き入れは水入れの
タイミングをしくってたみたい。再度トライしてみよ。
わからないときは火花試験で炭素含有量を計って
それをもとに焼き入れ温度を決定しなさいと
図を描いてくれた。
ていうかこの植木屋さん、ほんと材料に詳しい..。
日本は資源が乏しいというけれど、
「人材」という資源があるじゃないか。
高度成長期を生きてきた方々は本当にすごい。
それを経て便利な世に中になったけれども
伝承しなければならない技術やスピリッツは
まだまだあるはず。

この豊かさにあぐらをかいちゃいけない。

技術は新興国に抜かれつつあるというけど
それ以前に抜かれてるのはスピリッツではないか?
そしてそれこそが日本を世界に押し進めた
「国益」だったのではないのか?
なにか20世紀に忘れてきてるだろ、日本人!

植木屋さん、勉強になりました!!


(写真:植木屋さんによる火花メモ)

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